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【都の西北 早稲田大学、127年目の飛翔】演劇博物館 華やかで深い文化遺産

2009/8/29

 早稲田大学キャンパスにひっそりとたたずむ洋館。日本唯一の演劇専門博物館である「坪内博士記念演劇博物館」だ。そこに所蔵される演劇資料は錦絵4万6000枚、舞台写真20万枚、図書15万冊、その他衣装や人形などの資料5万2000点。そのコレクションの数々は日本の誇る文化遺産ともいえる。

 演劇博物館は、1928(昭和3)年10月、坪内逍遙博士が70歳に達し「古希」を迎えたことと、情熱を傾けていた「シェークスピヤ全集」全40巻の翻訳が完成したのを記念して、設立された。演劇博物館入り口にかかれているラテン語は「全世界は劇場なり」との意味で、演劇芸術の発展に尽くした坪内博士の熱い思いを感じ取ることができる。

 風格ある建物は坪内博士の発案で、16世紀英国・ロンドンの劇場「フォーチュン座」を模して設計された。正面張り出しを舞台とし、楽屋、舞台を囲むようにある両翼は桟敷席で、建物前の広場は一般席と位置づけるなど建物そのものが、演劇の歴史を物語っている。実際にシェークスピアの舞台も何度も上演されている。




演劇博物館の坪内逍遙像

 シェークスピアの戯曲の数々やその歴史背景をたどるコーナーのほか、「仮名手本忠臣蔵」「四谷怪談」など歌舞伎浮世絵も所蔵。その多くは、デジタル画像によって閲覧が可能だ。能面体験コーナーもあり能面を着用できるなど楽しみながら学ぶことができるのも同博物館の特徴だ。芝居小屋の大道具や当時の飲食産業や流行の髪形、舞台衣装、楽器や道具などありとあらゆるものが展示されている。古代(散楽、舞楽)から中世(能)、近世(歌舞伎や浄瑠璃)、近代(新劇、ミュージカル)、現代(小劇場演劇)までの資料がおかれ、眺めているだけで歴史の流れを体感できる。

 同博物館で最も注目されるのが歌舞伎役者などを描いた「錦絵」だ。坪内博士は晩年、錦絵の収集、整理に注力し、このコレクションが博物館設立を決意させたといわれる。この膨大なコレクションの情報発信としてインターネット上での公開やデータベースの構築を図っている。映画雑誌のコレクションや舞台写真の数々などは閲覧室や写真管理室で見ることができる。

 華やかに彩られた演劇の世界。その歴史を知れば、劇場での鑑賞とは違った演劇の新たな魅力に染まるに違いない。
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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