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<歌舞伎>8月納涼歌舞伎『天保遊侠録』の勝小吉を初演 中村橋之助 次男との共演で父子の愛情描く


2009年7月25日東京

 中村橋之助が、東京・歌舞伎座の八月納涼歌舞伎(3部制、8~27日)で真山青果の新歌舞伎「天保遊侠録」(1部)の勝小吉を初役で演じる。江戸城を無血開城に導いた維新の立役者、勝海舟(幼名・麟太郎)の父で、幕末の貧乏御家人ながら無頼の中にも江戸っ子らしい心意気と息子への強い愛情を描いた世話物。麟太郎役は次男宗生(11)。「子どもがそのまま大人になったような人。昔はこんなオヤジが隣近所にいましたよね」と橋之助。 (剱和彦)

 「天保遊侠録」は昭和十三年、二世市川左団次の小吉で初演され、今回が五回目。小吉・麟太郎親子は子母沢寛の小説「父子鷹」で有名だが、真山作品は格調ある独自の視点で小吉の生き様を描いている。

 「真山作品は言葉が難しく、自分の体に浸透するまで時間がかかりますが、この芝居は分量のわりには中身が凝縮されていて…。小吉は時代が変わりゆく中で、家のことや子どもの在り方などを考えたりして、すごく人間味のある方です。海舟の源はこの親にあり、ということを先生は書きたかったのかなと思います」

 宗生のほか、長男国生(13)、三男宜生(7つ)と子宝に恵まれた橋之助だが、「どの子を出そうかと思いましたが、年齢的にちょうどいい宗生を。東京でうまくいったら、大阪でもどこでもまたやりたいなあ」。

 時は幕末天保のころ、無役の御家人勝小吉は、向島の料理茶屋に小普請方支配頭・大久保上野介(坂東彌十郎)を招き、役をあっせんしてもらおうと宴を催す。俊才の息子・麟太郎を世に出すためには親が無役ではどうにもならないと考えたためだが、途中、横柄な上野介の振る舞いに我慢できず、宴は失敗に…。

 「この芝居は悪い人が出てこない。悪そうにみえる大久保もあの当時は、賄(まいない)を受けることなど当たり前だったのでは。小吉はこの時代をどう生きていけばいいのか、投げ出したくなるが、投げ出せない。そのジレンマに悩んだことでしょう。今回は小吉の甥(おい)役が親類の中村勘太郎ですし、麟太郎は自分の子ですから精神的に自然体で演じられます」

 真山作品は酔えるという。「作品はよく書き込んであって、本を読んだだけでも楽しい。セリフは歌舞伎口調になっていて、自然とワーッといくことができます。覚えるのは大変ですけど」

 ほかに「船弁慶」(2部)武蔵坊弁慶、「怪談乳房榎」(3部)磯貝浪江も。

 「怪談~」は三遊亭円朝の人情噺(ばなし)が原作。平成二年の第一回納涼歌舞伎で、主役の義兄中村勘三郎(当時勘九郎)とともに初演して大当たりを取り、以後今回で六回目。今年は納涼二十回目の節目の年でもある。

 勘三郎が絵師菱川重信ら四役を勤め、橋之助は殺人などを働く「色悪」の役どころ。「早替わりする中村屋(勘三郎)も大変ですけど、こっちもそれなりにリズムを付けなくてはならない。そのうち、誰が誰だか名前が分からなくなってしまったことも。初演の時、指導の三世実川延若おじさんや中村屋からいろいろ言われて憂うつになったことを覚えています。でも悪役は面白いです」

 1部はほかに「六歌仙容彩(すがたのいろどり)」、2部「真景累ケ淵(かさねがふち)・豊志賀の死」、3部「お国と五平」。1万5千~2千円。(電)03・5565・6000
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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