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<幕の内外>着物の色 見せ方でキャラもわかる

2009年8月29日


 衣装にはいろいろなサインがあります。色や模様はもちろん、その見せ方によって、職業からキャラまでわかります。

 たとえばヤクザとお坊ちゃま。この正反対の役柄の、衣装の共通のツボは水色。でも見せ方に大きな違いがあります。ヤクザは着物の裏側に、お坊ちゃまは表側に使うのが決まり。

 「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」角力場に登場する与五郎は、肩をポンとたたくと、前にヨロヨロとよろめくような優男。こういう役を「つっころばし」と呼び、三枚目風で柔らかみのある「和事」の演技に特徴があります。

 ひいきにする関取・濡髪の取組結果に一喜一憂し、お世辞で濡髪をほめる人に、次々と自分の持ち物をあげてしまう「バカ坊ちゃま」ですが、このつっころばし、水浅葱(みずあさぎ)色とよばれる水色の羽織が特徴。なで肩できゃしゃなので、羽織が今にも肩からずり落ちそう。よく見れば羽織紐(ひも)も薄い水浅葱で、ノホホンとした雰囲気に良く似合います。衣紋も女性のように抜いて、ナヨナヨ感を強調。

 対してヤクザでは、水色は着物の裏地に使われます。千草色という、水浅葱より少し鮮やかな青色で、着物の着方もゾロリとした質感の与五郎とは違う。ケンカで「この野郎!」と裾(すそ)をパッとめくった時、この千草色が派手に見えていいわけです。

 一般の町人男性の場合は、裏地は縹(はなだ)色という紺色が決まり。カタギかどうかは、裏地の色でもわかりますが、実際の江戸時代ではヤクザが縹色、一般町人が千草色で、芝居とは正反対。あくまでも「舞台の上でのリアルさ」を追求した結果です。 (イラストレーター・辻和子)
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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