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<幕の内外>時間と戦う衣装方 すべては役者のために

2009年9月5日


 芝居の衣装を管理・製作する衣装方。裏方の仕事ですが、その実態は実にスリリング。

 歌舞伎の衣装は「フルオーダー」が基本。幕ごとに作られた「付帳(つけちょう)」という設計図(大道具小道具・かつらも同様)をもとに、役者個人の体格や好みを考慮し、ひとつひとつ手作りしますが、常に時間との戦いです。

 仮チラシで演目が発表されるのが約二カ月前とすると、この時点では出演俳優だけが決まっていて、誰がどの役を演じるかは、まだわからない場合も。

 衣装方は、経験で配役を予想し、時には見切り発車で製作にかかります。ちなみに合言葉は「実はの時は気をつけよう」。芝居では「どこそこの主人なに平、実は平家の公達だれそれ」のように、高貴な人が庶民に身をやつしている場合があり、衣装も倍必要になるからです。

 役者本人と打ち合わせをしてから、全体像が決まります。途中で再確認をしますが、彼らも忙しい身。効率良く進めなければ、初日に間に合いません。通常はそれぞれ担当する役者が決まっており、普段から楽屋で「少しやせたな」とか「太ったな」などと、さりげなく状態を観察し、臨機応変にサイズを補正できるようにしています。

 何が似合うかは役者本人が一番よく知っているもの。模様の位置から、生地の固さまで好みがあり、袖だけが固いのが好きな人も。照明で色も変わるため、打ち合わせ時の染め見本ではわかりにくい場合もあり、事前に見せ方を工夫するのも技術です。

 すべては役者に気持ち良く演じてもらうため。総合的な判断力が必要な職人芸と言えます。 (イラストレーター・辻和子)
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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