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<歌舞伎>和風桃山様式維持、“愛着派”へ配慮 バリアフリー化推進 防災・エコ面での充実も

2009年9月5日

 松竹と歌舞伎座が東京・銀座の現在地に建て替え計画を発表した新歌舞伎座。外観などは極力踏襲する一方、内部の使い勝手となると、現状は女性トイレの不足や狭い客席、お年寄りにつらい階段の上り下りなど、伝統建築ゆえの欠陥も多い。さらに大地震への備えや、地球温暖化対策なども急務。何が変わらず、何が変わるのか、まとめた。 (藤 英樹)

■外観
 「今のままの形で補修するという案も含めて検討した」。松竹の大谷信義会長は発表会見で、まずこう語った。しかし続けて「最新の調査で、老朽化に加え、戦争で焼け残った具材などが使われており、新たに建て替えるしかないとの結論に達した」。

 歌舞伎座は一八八九(明治22)年に現在地に建設された。当時の外観は洋風、内部は和風造りだった。その後一九一一年に純和風に大改造、しかし二一年に焼失した。二四年に再建されたが、四五年の空襲で八割が破壊された。基礎などを残して五〇年に改修され、現在に至る。

 松竹によると「役者さんから、音響や舞台景観の良さなど高い評価を得ており、外観も壊さないでほしいとの声もあった」という。それだけに「建て替え後の外観も和風桃山様式で歌舞伎座は変わらない。瓦屋根や欄干など今の具材もできる限り再利用する」と“愛着派”に配慮する。

■内部
 大谷会長は会見で(1)バリアフリー化(2)耐震性能の向上(3)トイレの充実-を強調した。具体的にはエレベーターやエスカレーターの新設、女性トイレの増設など。現在の歌舞伎座では二、三階席までお年寄りが大変な思いで階段を上がり、幕間(まくあい)にトイレで長蛇の列をつくる女性からの不満も少なくない。地下鉄東銀座駅で地下に着いても狭くて急な階段を上らなければならず、これも改善する。

 一方、客席数は現在の千八百五十九席と同程度としている。低料金で一演目だけ見られ、学生や外国人に人気が高い一幕見席(四階)も残す。

■環境
 計画では、晴海通りから建物を三十五メートル後退させて歩道を広げ、入り口には街路樹などを植える。これにより、新歌舞伎座を訪れた客は緑に触れ、ゆったりとした気分で歌舞伎を見る心の準備ができるという。

 また、併設するビルと併せて「屋上庭園」整備や「太陽光発電・自然換気」などの利用で二酸化炭素(CO2)排出削減や防災性能の向上に取り組む。

 さらに、歌舞伎文化を啓発するギャラリーや、役者によるワークショップなどが行われる「(仮称)歌舞伎アカデミー」なども併設するとしており、松竹は「歌舞伎のすそ野を広げたい」と意欲を示す。

■公演
 気になるのは、新歌舞伎座完成までの公演がどうなるかという点。松竹は「代替劇場として新橋演舞場で年間十~十一カ月歌舞伎を上演する。明治座などほかの劇場や地方からの上演要望も多いので、全体の公演数は減らない」と言う。

 日本俳優協会会長の中村芝翫(人間国宝)は「新しい歌舞伎座が立派な建物になるものと期待して、その日を心待ちに毎日の舞台を勤めたい」とコメントした。ファンや役者の期待を集める新歌舞伎座が誕生するのは二〇一三年春の予定だ。

 <新歌舞伎座> 計画では、地下1階地上4階建ての新歌舞伎座は、後方の高層オフィスビル(地下4階地上29階建て・高さ135メートル)とともに来年5月に着工。延べ床面積9万3900平方メートル。総事業費は約430億円で、うち劇場部分は約180億円。
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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