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<歌舞伎>9月大歌舞伎 矢代條介、亀井六郎の二役 大谷友右衛門 脇でもキラリ 二枚目の立役

2009年9月12日 東京

 大きな役でなく出番も少ないが、妙に気になる俳優がいる。「端正な容姿、おっとりとした物腰」でファンから支持される二枚目の立役、大谷友右衛門。現在の歌舞伎界ただ一人の文化勲章受章者・真女形の中村雀右衛門の長男。実弟が売り出し中の女形・中村芝雀。目立たないようだが、梨園(りえん)のエリートでもある。大谷廣太郎・廣松の高校生兄弟も舞台に送り出している二人の息子の父は六十歳の還暦を迎え、気力充実-。 (富沢慶秀)

 東京・歌舞伎座の九月大歌舞伎で昼の部「時今也(ときはいま)桔梗旗揚(ききょうのはたあげ)」矢代條介、夜の部「勧進帳」亀井六郎の二役に出演中だ。

 明智光秀が主君の織田信長を本能寺に討つまでを、武智光秀、小田春永と名前を変えて描いた通称「馬盥(たらい)の光秀」の「時今也~」。

 二幕目「本能寺馬盥の場」。「お召しでござるぞ」と、謹慎の解けた中村吉右衛門の光秀を本能寺に迎える春永の家臣、キリッとした姿が印象的な矢代條介役。芝雀も光秀の妹・桔梗役で出ているが「私も若いころ桔梗をやりました」。

 立役専門の友右衛門のようだが「いまでもお役がくれば女形もやります」。父のような「娘役は無理でも、年相応の眉(まみえ)なしのような役なら…」という。

 しかし「やはり胸の上まできっちり帯で締めつけられる女形より、胸を張って演技ができる立役の方が楽しい」と笑う。柔らかな二枚目だが、ご本人は「敵役も面白い」。

 松本幸四郎が弁慶を演じている「勧進帳」。四天王の一人、亀井六郎役。十二歳のとき、大谷廣太郎を名乗って初舞台を踏んだのが歌舞伎座「勧進帳」の太刀持ち役だった。当時はまだ前名だが、松本白鸚(弁慶)、先代市川團十郎(富樫)や尾上梅幸(義経)、二世尾上松緑が後見という舞台。

 「すごい伯父や先輩たちと一緒だった」と、忘れられない舞台だっただけに、今回も気合が入る。その三年後に八代目友右衛門を襲名。大谷の方の屋号は明石屋。父親と芝雀は京屋。

 父親も若いころ、映画「佐々木小次郎」の小次郎役を演じた美男子ぶりが知られている。友右衛門も目鼻立ちの整った爽(さわ)やかな好男子ながら「私は母親似で、弟のほうが父親似のようです」。一九八五年、NHK大河ドラマ「春の波濤(はとう)」やNHK時代劇「真田太平記」などでもお茶の間の人気となった。

 その母親は、四十九歳の若さで世を去った先々代の七世松本幸四郎の娘。七世は、戦争から帰った立役の七世大谷友右衛門を女形の雀右衛門に転向させた大御所。

 八十九歳になった雀右衛門、さすがに舞台は間遠になった。「一日おきに父親の家に通っています」と長男。「いまの劇場が取り壊しになる来年四月までに一度、歌舞伎座の舞台に立たせたい」
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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