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<幕の内外>女形の指の動き 色気を出すひと工夫

2009年9月19日

 女形の美しさをつくる重要な要素のひとつが「手」。美しく見える基本条件は「よくしなる」ことと「小さく可憐(かれん)」なこと。

 しなやかに反りかえって情感を伝える手。女形は若いうちから、指先をしならせる訓練をしますが、もともとが男なので「小さく見せる」ための工夫が必要です。

 たとえば指をさすポーズ。名女形・六代目尾上梅幸は、芸談集「梅の下風」のなかで「中指、薬指、小指を、手の中にできるだけ握りこむようにして小さく見せ、人さし指の先に力を入れて、ピンと反らすようにキューッと指す」と書いています。こうすると小さく形良く見えますが、実際にやってみると、指先だけでも結構な力が必要。

 お姫様やお嬢様は、袖口から手をあまり出さないのがお約束で、ここでもひと工夫。着物よりも襦袢(じゅばん)を少し長めに仕立て、そのはしに親指をからませて、手が露出しないように小さく見せます。泣く時は袖口に指先を入れたまま、まっすぐピンと反らせて泣くとかわいく見えますが、普通に内側に折ってしまうと、色気がありません。

 梅幸は人さし指一本で、年齢を演じ分ける方法も紹介しています。イラストを見てください。「わたし」と自分の顔を指す時の、娘、年増(女盛り)、おばあさんの違いです。娘は指の背で、年増は指の横で指しますが、こうすると自然と色気が出るから不思議。

 道行の場面で杖(つえ)を持つ時も、若い女性は指をそろえて持ちますが、おばあさんになると、親指で杖の頭を押さえるようにして握るなどの工夫があります。

 「指先まで気を抜かない」ことで女形の美はつくられています。 (イラストレーター・辻和子)
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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