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「芝居の子」山田庄一さん

2009年9月7日 asahi関西

山田庄一が演出した「天変斯止嵐后晴」(国立文楽劇場提供)
 古くからの友人である演出家の山田庄一さんが手がけた文楽「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」が7月から8月上旬にかけて大阪・国立文楽劇場で上演されました。シェークスピアの「テンペスト」を日本に置き換えた作品なんやそうですな。公演が始まる前に、山田さんに話を聞かせてもらいました。

 「演出するのは難しかった。日本とは思想が違っているから。一番困ったのは『妖精』、日本では置き換えるものが見つからなかった。『魔法』もそうでした」

 そもそもテンペストがイギリスで初演されたのは、400年ほど昔のことらしい。筋を説明するのも大変なとても入り組んだストーリーやそうな。山田さんは「一種の復讐(ふくしゅう)物語」と言うてたが、「日本の敵討ちとは違って、最後はすべて許します」。事情が違うことばかりやろうし、ほんまに大労作やったことでしょうな。

 山田さんは私と同じ大正14(1925)年に大阪・船場に生まれました。文楽や歌舞伎の復活上演も手がけてこられたんです。私もいろんな落語の噺(はなし)を復活させてきましたが、皆がやらんようになる噺というのは、ウケませんねん。難しかったり、長すぎたり……。そういえば、そんな噺ばかりをやる落語会を、山田さんに世話人になってもらって、昭和35(1960)年から京都で始めたんです。

 会場は観世会館。「算段の平兵衛」や「三年酒」などはそこで復活させました。「謡大根(うたいだいこん)」や「常太夫義太夫(つねだゆうぎだゆう)」てな珍しい噺を、いまだに山田さんが覚えてくれてたのには感心しましたな。とにかくみんなでよう酒を飲みました。それが一番の思い出ですな。

 山田さんは「天変斯止嵐后晴」の記者会見で、「何か参考にした作品はありましたか」と聞かれて、「ありません。自分の頭の中から勝手に出てきたんです」と答えたそうや。芝居好きの家で生まれて、子守歌のように文楽や歌舞伎を聞いて大きくなったんですからな。育ち方が違います。新作でずっと残っていくものを作るのはどの世界でも大変やろうが、まだまだ彼はがんばっていかれることと思います。

       ◇

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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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