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文楽:九月文楽公演(国立小劇場) 文楽の特色生かした「天変斯止」


 3部制で1部は時代物の「鬼一法眼」。「書写山」は津駒が乳母飛鳥の情愛を表現し、寛治の三味線がさえた。「清盛館」は掛け合い。「菊畑」は咲・燕三で人物と情景の語り分けに実力を発揮した。最後は「五條橋」。人形は鬼一が玉女、虎蔵実は牛若丸が和生、皆鶴姫が清十郎、弁慶が玉也、智恵内が文司とそろう。

 2部は世話物の人気曲が二つ。「沼津」は前半が綱・清二郎。後半は住・錦糸で、敵対する立場に立った親子の義理と人情の相克を巧みに語り出した。簑助の十兵衛、勘十郎の平作、紋寿のお米と人形もベスト。

 「酒屋」は嶋・清友で、不肖の子を持った親たちの苦悩を表現し、文雀が一途(いちず)に夫を慕うお園のいじらしさを美しく描いた。玉女の宗岸、玉輝の半兵衛、勘寿の女房と周りもそろった。

 3部はシェークスピアの「テンペスト」を翻案した山田庄一脚本・演出、清治作曲の新作「天変斯止嵐后晴(てんぺすとあらしのちはれ)」。舞台を中世の日本に移し、謀略によって孤島へ流された大名が妖術を使って敵に復讐(ふくしゅう)する様子と若い男女の恋を、原作を生かしながら文楽の技法を使ってファンタスティックに描いた脚本・演出が優れる。

 太棹(ふとざお)と3種の琴を駆使して作品世界を音で表現した清治の作曲も見事で、千歳、文字久、呂勢、咲甫ら中堅若手の大夫が、清治、清介、宗助らベテランの三味線のリードで変化に富んだ物語を描き、人形も玉女、勘十郎、和生、簑二郎、文司らが活躍。三業協力で文楽の特色を生かした新作が生まれた。23日まで。(水落潔)

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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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