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<歌舞伎>あでやかに踊る初役の『藤娘』 中村梅枝 役の性根、掘り下げて

2009年7月4日

 若手女形としてメキメキと頭角を現してきた中村梅枝。東京・国立大劇場の七月歌舞伎鑑賞教室(~24日)で、歌舞伎舞踊の代表作「藤娘」を初役で勤めている。藤の花房がいっぱいの舞台で、藤の精が娘に姿を変えて、愛や恋への思いをさまざまに踊り紡いでいくあでやかさが特徴。「お酒も飲みますので、娘でもないし、といって遊女でもない。役の性根がつかみきれませんが、プレッシャーに負けず、やるしかない」 (剱和彦)

 この話が梅枝に来たとき、父の女形・中村時蔵や踊りの師匠でもある母から「道成寺や鏡獅子より難しい踊り」と言われた。個人的な舞踊会でもこれまで踊ったことはないという。

 江戸期に作られた長唄舞踊。大津絵の画題から抜け出した変化舞踊の一つが「藤娘」。これを昭和十二年、六代目尾上菊五郎が作り直した。松の大木に絡むように藤の花が咲き乱れる舞台。そこへ黒塗り笠の娘が藤の花枝を担いで現れ、近江八景の景色や娘の恋心などを踊る。途中に女の酔態を見せる「藤音頭」の入れごとや、舞台が幕開き直後に暗闇から明転する新演出が、現在では主流に。

 梅枝は「振り自体はそんなに凝ったものではないですが、藤音頭のところは酔っぱらいすぎてもいけないし、といってテンションを上げていかなくてはならないし…」。

 さらに「僕のレベルでは太刀打ちできない踊りですが、いい雰囲気だったねと言われたい。曲の雰囲気を壊さないよう心掛けたいですね」と、きっぱり。

 けいこは藤間勘十郎宗家から付けてもらった。「六代目と、その当時の六世勘十郎宗家(二世勘祖)が藤音頭を作ったため、現宗家の思い入れも強く、振りや雰囲気づくりでも、『ここはこうして…』と細かく指導された」という。

 父は六世中村歌右衛門の教えを受けただけに、「藤音頭の前にあった歌右衛門系の潮来出島の振りでも踊っています。もちろん藤音頭でもやってますが」。

 萬屋一門の中で女形は時蔵家だけ。女形を継承しなければという考えはあるが、現在は「女形より立役が好き。女形なら、かわい子ぶりっ子の娘役より、傾城(けいせい)の方が合っているかな」と笑う。

 日ごろ、父からは「立ち居振る舞いは何も言われてませんが、役の性根をもっと深く掘り下げて」とのアドバイスを受けている。

 映画や現代劇など他ジャンルには興味がなく、歌舞伎一本でやっていきたいという。これから演じたい狂言は「茨木」「船弁慶」や「八重桐廓噺(くるわばなし)=嫗(こもち)山姥(やまんば)」など。「このうち家の芸である嫗山姥は絶対やりたいですね。娘道成寺、鏡獅子も」

 演目はほかに、歌舞伎十八番の内「矢の根」。市川男女蔵が主役の曽我五郎を演じ、巨大な矢の根(矢尻)を研ぐなど素朴な味わいがある荒事芸が見どころ。中村亀鶴の解説「歌舞伎のみかた」が付く。

 午前11時、午後2時半開演。3千8百、千5百円、学生千3百円。10、16日午後7時は「社会人のための鑑賞教室」。また、18~24日は「親子で楽しむ歌舞伎教室」も。子供は18歳以下。親2千、千3百円、子供一律千円。(電)0570・07・9900。
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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