スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

歌舞伎:七月大歌舞伎(歌舞伎座) 心の揺らぎを見せる玉三郎

 昼夜で玉三郎と海老蔵による泉鏡花の2作品が上演されている。

 昼が「海神別荘」(戌井市郎・玉三郎演出)。海の公子(海老蔵)に陸の美女(玉三郎)が嫁ぐ。

 生け贄(にえ)としてささげられ、恐怖心を感じていた美女が、公子の気高さに打たれ、世俗的欲望を捨てるまでを、流麗なセリフにより描く。玉三郎の柔と海老蔵の剛が見もの。天野喜孝の美術とハープが幻想美を高める。猿弥、門之助、笑三郎らが周囲を固める。

 夜が「天守物語」(戌井・玉三郎演出)。富姫(玉三郎)は白鷺城の天守に住む魔物。前半では富姫と妹分の亀姫(勘太郎)のやりとり、後半では主命により天守を検分にきた図書之助(海老蔵)と富姫の恋が主題となる。

 玉三郎が前半で伝法な美しさを出し、後半で図書之助への心の揺らぎを見せる。海老蔵が涼しげな若侍ぶり。門之助の舌長姥、獅童の朱の盤坊が軽妙かつ不気味。吉弥の奧女中がいい。我当の桃六。

 昼の最初が「五重塔」(幸田露伴原作、宇野信夫脚本、石川耕士演出)。芸術家気質で実直な十兵衛(勘太郎)と親分肌で気持ちのいい源太(獅童)。五重塔の建設を巡る2人の大工の葛藤(かっとう)がしっかりと描かれた。市蔵の朗円、春猿のお浪。

 夜の最初が「夏祭浪花(なにわ)鑑(かがみ)」。海老蔵の団七は殺し場に錦絵のような美しさとすごみを出した。市蔵の義平次に憎々しさがよく出た。獅童の徳兵衛、猿弥の三婦、勘太郎のお辰と周囲もそろう。27日まで。【小玉祥子】

毎日新聞 2009年7月15日 東京夕刊
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

最新記事


カテゴリ

歌舞伎 (542)
文楽 (75)
公演イベント情報 (0)
展覧会 (0)
未分類 (17)
ゆかりの地 (15)
幕の内外 (48)
雑誌など (1)

検索フォーム


月別アーカイブ


プロフィール

まこ

Author:まこ
われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
なんちゃってね。
あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


リンク

このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。