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<歌舞伎>市川海老蔵 新作『石川五右衛門』に挑む 漫画+歌舞伎で常識破る作品に

2009年7月18日 東京

 時の権力者、豊臣秀吉に戦いを挑んだ大泥棒の生きざまを描いた新作歌舞伎「石川五右衛門」が、東京・新橋演舞場の八月歌舞伎公演(8~27日)で上演される。主役の五右衛門は市川海老蔵で、知り合いの人気漫画原作者・樹林(きばやし)伸さんが初めて歌舞伎を手掛けた話題作。これまでとは違う視点と構想のもとに、「新しい五右衛門を作り上げ、ゆくゆくは古典となれる作品にしたい」と海老蔵。父の市川團十郎も秀吉役で出演する。 (剱和彦)

 海老蔵が、「金田一少年の事件簿」「神の雫(しずく)」の原作で知られる樹林さんと出会ったのは、昨年四月の香川・金丸座の「こんぴら歌舞伎」。すぐ意気投合し、歌舞伎と漫画のタッグが実現することに。

 「アニメと歌舞伎は誇張や飛躍がある点で似ている。歌舞伎の製作はどうしても定石に落ちてきて、似たような作品になりかねない。樹林さんは懐の深い人で、歌舞伎の常識を打ち壊してくれるのではないか」と海老蔵、樹林さんも「門外漢の立場で書いたが、彼に恥をかかせたくないと頑張った。評判がよかったら、(続編を)またやりたいですね」。

 五右衛門と言えば、並木五瓶の「楼門(さんもん)五三桐」が有名。全五幕の長編だが、このうち二幕の返し「山門」のみが上演され、桜満開の京都・南禅寺の山門で「絶景かな絶景かな」のセリフで知られる。今回はこれとは全く違う筋立て。

 若いころのこそ泥から、やがて天下の大泥棒と呼ばれ、時の為政者・秀吉に戦いを挑み、寵愛(ちょうあい)する宝物を盗み取ろうとする五右衛門。早替わりや宙乗りなど歌舞伎独特の演出もふんだんに取り入れて、二人の相反する人間的な対立に焦点を当てて描いている。

 この対立は善と悪としてとらえ、「悪がなければ、善はない。善は悪があるからこそ強くなる。悪を装った善があるとするならば、これを改善するためもっと強い悪に徹してその善を大きくしてやる」。

 つまり悪の秀吉の内面にある善を五右衛門が呼び起こしてやるというのだ。

 家の芸である歌舞伎十八番の勧善懲悪にも通じる発想のようだ。「それを秀吉との人間関係、五右衛門の精神の中で描くことができれば。言葉で表現すると現代的になってしまうので、からだで表現する方法を考えています」

 三幕十余場からなり、古典で有名な大道具の大仕掛け「山門」の場が二幕に登場する。

 ストーリーを歌舞伎仕立てに変換するのに時間がかかっているが、義太夫、舞踊も入る。古典で使う大百日鬘(だいひゃくにちかづら)はかぶらないが、どてらは最後の方で着用するとか。秀吉の愛妾(あいしょう)・茶々(中村七之助)も登場する。

 父の團十郎が出演してくれるとは思ってなかったという。「とてもうれしいが、父が出て恥ずかしくない作品にしなければという、プレッシャーを感じています」

 演出・振付は同世代の藤間勘十〓。「外から歌舞伎を支える人で一番の天才では。『雷神(なるかみ)不動北山桜』『七つ面』も彼と一緒に作りました。絶対的に信用できる人間で、ずっと一緒にやっていこうと話し合った」

 1万6千~3千円。(電)03・5565・6000。
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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