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<幕の内外>ごちそう いい役者が端役で出演

2009年7月18日 東京

 歌舞伎の「ごちそう」と聞いて何を思い浮かべますか? 豪華な幕の内弁当や料亭料理?

 芝居では「いい役者が端役を演じる」ことを指します。このごちそうの役は「こっけい系」と「チョイ役系」に大別されます。

 こっけい系でよく演じられるのが「仮名手本忠臣蔵」の舞踊「落人(おちうど)」の鷺坂(さぎさか)伴内や、「義経千本桜」吉野山の逸水藤太。いずれも三枚目キャラで、道行中の美男美女のコンビに、追手としてからむ設定。芸達者な役者が演じますが、いい役者がごちそうで出ることもよくあります。

 若手役者の襲名披露公演で、幹部がつき合う場合が多く、近年では中村富十郎や片岡仁左衛門も演じました。美男の勘平にやっつけられた富十郎の伴内は、照れ隠しに芝居の幕を自ら引く時に、工夫のある面白い形を見せ、仁左衛門の藤太も、いつものカッコいい姿とのギャップに、お客さんは大喜び。

 同様に「菅原伝授手習鑑」寺子屋に登場する「涎(よだれ)くり」という、年かさでマヌケな男の子も、ごちそうでよく演じられる役。寺子屋で勉強する子役たちに混じった、大人の役者のこっけいな姿が観客を笑わせます。

 「チョイ役系」では、ほんの短時間だけ登場する鳶頭(とびがしら)や大家の役などがありますが、役者のちゃめっ気を感じさせるエピソードも。名優・六代目尾上菊五郎は「先代萩」で、妖術使いの仁木弾正が変身した、着ぐるみのねずみを演じました。

 普通この役は顔も出さない端役ですが、六代目はこれを引き抜いて妖しい僧形となり、スッポンに飛び込むという趣向で、これなどは「大ごちそう」といえるでしょう。

 (イラストレーター・辻和子)
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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