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<幕の内外>誠実な作家『河竹黙阿弥』 江戸の情緒、退廃を描写

<幕の内外>誠実な作家『河竹黙阿弥』 江戸の情緒、退廃を描写

2008年11月15日 東京

 放蕩(ほうとう)のため十四歳で勘当同然、青春時代は道楽ざんまい。二十七歳で歌舞伎作者としてデビューしたのが、幕末から明治にかけて活躍した河竹黙阿弥です。泥棒や社会の底辺のアウトローを描くのを得意とし「白浪作者」とも呼ばれました。白浪とは泥棒のことです。

 その作風は、現代から見ると「江戸のテーマパーク」。白昼堂々とゆすりをはたらく女装の美少年(弁天小僧)、雪のあぜ道を、恋人の花魁(おいらん)に会いに行くお尋ね者の男(河内山と直侍)、月夜の川で心中しようとする若い遊女と修行僧(十六夜清心)。キャラも背景も際立っています。

 しかし、これらの登場人物は、悪事をはたらきながらも、因果や運命から逃れられない社会的弱者。同じ悪人でも大先輩作家、鶴屋南北の描くふてぶてしい悪人とはだいぶ違います。

 世の中が大きく変わろうとする幕末。社会的不安も大きかったことでしょう。幻想的な芝居の向こうに潜む、えたいの知れない深い闇。黙阿弥といえば、オペラのアリアを思わせる音楽的な七五調の台詞(せりふ)で有名ですが、失われゆく江戸情緒を、ある時は詩情豊かに、ある時は退廃的に表現した作品は、明治以降も人気を呼びました。

 好んで泥棒を取り上げたイメージとは裏腹に、彼のモットーは「三親切」。「座元に親切、役者に親切、お客に親切」というもので、寡黙で誠実な人柄で知られました。手がけた作品、実に三百余り。日本がこぞって西欧化しようとする転換期に、人の心をつかんだ地道な創作活動が名作を生み、歌舞伎の寿命を確実に延ばしたのです。 (イラストレーター・辻和子)
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われ日本の伝統芸能を愛す。そのため記事をここに書きとめ候。参考にされるならば、またうれし。ともに伝統芸能にはまろうではないか。
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あれ、どこで読んだんだっけなと探すことが多いので、ここにたんたんと書き留めることにしました。最新あり、遅いのもあり。鷹揚のご見物を♪


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